おしゃれなインテリアに思いや意味を込めて 素敵な空間を

 「自分のためにインテリアを選ぶ」とても贅沢な響きではありませんか。「家族が過ごしやすいように」と使いやすさや、安全性を一番に考えて揃えていたインテリアも素敵ですが、少しでも自分の色を加えてみると生活に潤いが生まれるのではないでしょうか。自分の好きなものに囲まれてQOLを上げてみませんか。

 この記事では、ただ素敵なだけでなく伝統工芸を取り入れた、一つひとつに意味を持つインテリアをご紹介します。自分のための素敵な空間づくりのお手伝いができれば幸いです。

 

おしゃれなインテリアの種類

 みなさんはインテリアというと何を想像されるでしょうか。言葉の意味そのものは室内装飾のことです。装飾というと飾るもののイメージが大きいですが、実際は家具などといった生活に使用する、部屋に置いてあるものを総称してインテリアとよぶことが多いでしょう。

 ここではインテリアの種類を「収納」「置物」「装飾」の3つに分けて紹介していきます。生活を彩るインテリアで自分のための素敵な空間を作ってみませんか。

 

1. おしゃれな収納インテリア

 おしゃれな収納インテリアの魅力は「始めやすい」「実用的」「場所を取らない」の3つでしょう。

 まず、最大の利点といっていいのが「始めやすい」という点です。おしゃれなインテリアというと敷居が高く感じがちですが、生活必需品である収納をインテリアとして使えば、選びやすいのではないでしょうか。

次に「実用的」であるという点も魅力の一つです。日々の生活で使用するものが自分の好みのものであれば、生活に張りも出てくるでしょう。さらに使いこむことで、趣味を生活の一部として感じることができますね。

最後に「場所を取らない」という点もご紹介します。おしゃれな収納インテリアは「これ以上物を増やしたくない」「シンプルな部屋が好き」という人にもおすすめです。生活に必要な収納をおしゃれなインテリアにすることができれば、わざわざインテリアとしてものを増やさずに済みます。今まで機能重視で使っていた収納や、なんとなく選んでいた収納グッズを自分の好みのものに変えるだけで、自分のための空間が仕上がるでしょう。

 

2. おしゃれな置物インテリア

 置物インテリアの魅力は「存在感」「個性を発揮しやすい」「ワンランク上のインテリアを楽しめる」の3点です。

まず置物インテリアには「存在感」があります。また、一つで存在感をアピールできるということ以上に、その一つで大好きなものを所有しているという贅沢な気持ちを味わえるでしょう。

次に置物インテリアは、「個性を発揮しやすい」アイテムにもなりますよ。大きなものや個性的なものであれば、目立つところに置かなくても部屋の雰囲気を作ってくれるでしょう。

最後に置物インテリアはワンランク上のおしゃれを楽しむことができるアイテムといえるでしょう。存在感があることが多いためぶのにも、置く場所一つとっても個性が出ます。しっかり吟味して素敵な置物を見つけることができれば、自分だけの自慢の空間ができるのではないでしょうか。

 

3. おしゃれな装飾インテリア

 装飾インテリアの魅力は「手軽」「違和感が少ない」「ワンポイントを楽しめる」の3つでしょう。

まず、装飾インテリアは「手軽」に始めることが可能です。壁や棚の上など始めやすいところから手を出すことができるのが魅力でしょう。

次にあげられるのが「違和感が少ない」という点です。インテリアを新しくするとき、気合を入れ過ぎて大きなものから手を出してしまうと違和感が生じてしまうことがありますよね。せっかく「心機一転素敵な部屋を」と始めたのに居心地が悪くなるという結果になってしまうことも考えられます。小さくても、好きなもの、自分らしさを感じられるものはあるため、少しずつ部屋の雰囲気を変えていくといいでしょう。

最後に「ワンポイントを楽しめる」のも装飾インテリアの魅力ですよ。自分の好きなものが一点あるとそれだけで自分らしさを感じられるものです。装飾インテリアを足掛かりに、部屋の雰囲気を自分仕様にしてみるのはいかがでしょう。

おしゃれなインテリア【1. 収納】

 たとえば子どもが小さいときなどは機能性、利便性ばかりを求めて収納を選んでいませんでしたか。せっかくなら自分の好きなものを選んでみませんか。実用性や使い勝手はもちろんのこと、素敵なインテリアとして見せることのできる収納であれば、生活に張りが出てきますよ。

 ここではあまり大きすぎない、生活にすぐに取り入れることができる収納インテリアを3点紹介していきます。趣味の道具や文房具など身近なものを入れて、生活の中にあなたの趣味を溶け込ませてみましょう。

 

錺之オーバルボックス/青海波/真鍮

 

「錺之オーバルボックス/青海波/真鍮」、詳細はこちら

「錺之-KAZARINO-」のオーバルボックスは、錺金具の技術を最大限に生かして作られています。 アメリカ発祥のシェーカーボックスの形を採用した収納で「平穏な日々が永遠に続くように」という願いが込められた青海波模様が施されています。

 この商品は、錺金具の確かな技術によりただ使うだけでなく、目で楽しむことができる収納インテリアです。飾りの力で心を上へと向かわせることを目指したブランドらしい、華やかな一品ですよ。初めは上品な光沢をもつ商品ですが、経年とともに深い色合いを醸し出し、長く使うことで素敵な変化を楽しめます。また、長期使用を見越した、使い続けるための修理体制も整っています。

 

文箱(大)「茜色」

「文箱(大)茜色」、詳細はこちら

 文箱(大)「茜色」は「蛯谷工芸」の近江一閑張の商品です。 竹を組んで作る一閑張とは違い、近江一閑張は紙ひもを使っているため多様な用途に対応できます。柔軟な紙ひもで骨組みを作り、特別な色で作る五箇山和紙を使用しているため、網目がくっきり浮き出て、美しい網目を存分に楽しむことができるのが魅力の一つです。

 防虫、防腐、撥水作用をもたらす柿渋を、何層にも重ね塗りする柿渋仕上げは、和紙を強固にするだけでなく、美しい赤褐色に導きます。最後にウレタン仕上げが施されているため、より和紙が強くなり、耐水性も増すため、元は紙ですが水洗いも可能ですよ。商品の文箱はA4サイズで書類ケースとしてや小物収納に大変便利です。

 

雪華(ゆきはな)

「雪華(ゆきはな)」、詳細はこちら

 雪華(ゆきはな)は建具技能一級を持つ石川善行さんの作品で、組子細工が使われています。 組子細工とは、組子ともいわれる伝統ある工芸品です。一番の特徴は釘を使わずに木を組み合わせ美しい模様を作り上げるところでしょう。歴史も古く飛鳥時代にさかのぼります。

 雪華に使われている組子細工は、洋室が増えてきた中、少しなじみが薄くなっている和室に使われていた技術を使っていますが、洋室にも合うデザインになっています。雪華の外回りは杉を使用し、収納のふた部分に雪形桔梗と呼ばれる組子細工が施されています。組子細工の上にアクリル板がかぶせてあるため、美しい細工を傷つけることなく日常使いすることができますよ。

 

おしゃれなインテリア【2. 置物】

「個性をしっかり出したい」「存在感のあるものを飾りたい」という人におすすめなのが置物のインテリアです。一点で部屋の雰囲気を作ってしまえるような素敵なインテリアをご紹介していきます。

ここで紹介している置物インテリアは伝統を伝えるだけでなく、一つひとつに素敵な願いが込められていますよ。置物インテリアに込められている願いも一緒に素敵な空間づくりに役立ててください。

 

みんさーベア ニライカナイ

「みんさーベア ニライカナイ」、詳細はこちら

 みんさーベアのニライカナイは、みんさ―工芸館のあざみ屋で一つひとつ手作りされたテディベアです。八重山みんさーは沖縄の伝統的工芸品で、名前の由来は綿(みん)狭い帯(さー)からきていると言われています。特徴的な5つと4つの模様は「いつの世までも変わらぬ愛を」「いつの世までも幸せに」といった思いが込められているといわれ、かつては女性が好きな男性に送る風習もありました。

 深い思いのこもったテディベアのある暮らしは温かさを感じられるものになるのではないでしょうか。さらに、ニライカナイとは沖縄周辺に伝わる海の向こう、または海底にある理想郷を指す言葉です。みんさーベアはただかわいいだけではなく、素敵な願いがたくさん詰められたテディベアで、お部屋の雰囲気も優しくリラックスできるものになるでしょう。

 

鬼瓦ティッシュケース(笑顔)

「鬼瓦ティッシュケース(笑顔)」、詳細はこちら

 鬼瓦ティッシュケース(笑顔)は鬼福製鬼瓦所が遊び心を商品化したインパクトある商品です。置物インテリアのもつ個性的な面と、実用性を兼ね備えた商品のため、部屋のポイントになるでしょう。

 鬼瓦ティッシュケースは、愛知県の伝統的工芸品である三州鬼瓦を使用したユーモアあふれる一品ですよ。鬼福製鬼瓦所の創業は古く1916年で、成田山新勝寺山門や出雲大社祖霊殿なども手掛ける歴史ある老舗です。しかし、伝統的な技術を現代のライフスタイルに合わせる提案をしていきたいという思いの職人が、作り出した笑顔のティッシュケースは斬新ですよね。インパクトのあるインテリアになること間違いなしの商品でしょう。いぶし銀が素敵なティッシュケースで、見ているだけで楽しい気持ちにさせてくれる存在感あるインテリアです。

 

宝船 順風

「宝船 順風」、詳細はこちら

 宝船 順風は北川鬼瓦で作られた商品です。北川鬼瓦は福井県にある100年を超える老舗で、作品の細工は全工程を手作りされています。

商品は鬼瓦造りで培われた技をふんだんに盛り込んだ置物ですよ。宝物を山ほど積んでいるイメージのある宝船ですが、こちらの商品は金運だけでなく、穏やかな日常を願う福の船というのがコンセプトです。宝船は、大小の波を前後に配置することで躍動感を出し、金運を願う蔵のカギや大判の袋、生活の安泰を願う反物や俵、厄除けにノミを施して、福に恵まれることを願う気持ちが込められた作りは圧巻ですよ。どこに置いても存在感のある商品で、これからの未来に福を運んでくれそうな素敵な置物インテリアでしょう。

 

おしゃれなインテリア【3. 装飾】

インテリアを始めるにあたって「何から始めればいいか迷ってしまう」という悩みはありませんか。なかなか一歩が踏み出せない、という人におすすめなのが装飾インテリアでしょう。

ここでは気軽に手に取りやすい装飾インテリアを3つ紹介します。いきなり大きなものをそろえるのは難しいという人にも違和感なく飾っていただけるのが装飾インテリアです。ポイントを押さえた素敵な装飾で少しずつ自分の好みの部屋に仕上げていくのも楽しいですよ。

 

アネモネの風

「アネモネの風」、詳細はこちら

 アネモネの風は繊細な絵柄が特徴の風鈴です。SISLA5の描くリアルなだけでないキュートな柄が素敵な一品です。透明なガラスをベースにした風鈴に淡く繊細な花がさわやかで、性別や年代問わず好まれるでしょう。

 アメリカで勉強したトールペイントを使い、自然の絵を描くことが得意な作者が、一つひとつ作られた風鈴は涼やかでさわやかな雰囲気です。伝統的な風鈴に洋風のアレンジを加えることで、より手に取りやすく生活に取り入れやすいインテリアになっていますよ。アネモネの風は淡い印象のカラフルな色合いで描かれたアネモネがちりばめられたとてもキュートな風鈴なため、どんな雰囲気の場所にも溶け込んでしまうでしょう。

 

みんさー額装(S)太陽綾

「みんさー額装(S)」、詳細はこちら

 みんさー額装(S)は、みんさ―工芸館のアザミ屋で作られた額装です。大きさは17㎝×22㎝と小さめなため、置く場所に困ることなくどこにでも置くことができるでしょう。八重山みんさーは厳しい要件を満たす必要がある伝統的工芸品ですが、アザミ屋では、伝統を守るだけでなく新しいことにも挑戦し普及してきました。

 この総額は、八重山みんさーの5つと4つの模様に込められた「いつの世にも」という思いを、太陽光線のような鮮やかな色合いにのせた商品です。太陽綾は、地平線に近い太陽の光を鮮やかなパープルで表し、オレンジなどの暖色系でまとめられているため、非常にあたたかな印象を与えるでしょう。暖かな雰囲気のインテリアを目指す人には、ポイントとしてお使いいただける一品になっています。

 

タペストリー(小)珊瑚礁

「タペストリー(小)珊瑚礁」、詳細はこちら

 タペストリー(小)珊瑚礁は伝統的工芸品である八重山みんさーのタペストリーです。制作しているみんさ―工芸館あざみ屋は、伝統を守りながらも、八重山みんさーに込められた思いを未来へ継承していくことをモットーに商品展開をしています。

 タペストリー(小)珊瑚礁も代々作り継がれてきた八重山みんさーの「いつの世も幸せに」という願いが込められているだけでなく、飾りやすい大きさで実用性も備えた美しい一品です。珊瑚礁をイメージした青のグラデーションは心に響く爽快感のある色合いで、癒しの雰囲気を作り出してくれそうですね。部屋だけでなく、玄関など人の目に留まるところにかけても爽やかな印象を与えてくれるでしょう。

 

おしゃれなインテリアで自分らしい空間に

 インテリアを考える上で利便性やコストカットは、多くの人が思い浮かべる言葉でしょう。子どものいる生活であれば、一番重きを置く言葉かもしれません。ただ長い目で見ると、品質の高いものは持ちがいいだけでなく、丁寧な生活を心掛ける基盤にもなってくれるものではないでしょうか。気持ちに余裕が生まれることで、生活の質の向上にもつながるともいえるでしょう。

 今回紹介した商品は、どれも生活に取り入れやすいもののため、少しでも心に感じるものがあればぜひ検討してみてはいかがでしょう。どうしたらいいか分からないという人は、まずは身近なもの、小さなものからおしゃれなインテリアを取り入れていくと自分の目指す空間が見えてきますよ。

 子どもや家族が中心だった生活から、少しだけシフトして自分のための空間を作ってみませんか。

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